採用動画の成功事例を紹介
採用動画を成功させるコツ
動画のコンセプトを明確にする
求職者の心に残る採用動画には、明確なコンセプトがあります。ここに言うコンセプトとは、動画の目的と言い換えて良いかもしれません。
たとえば「働きやすさをアピールして応募者を増やしたい」というコンセプト・目的であれば、仲間とともに協力しながら仕事をしている動画の中に、あえて仕事以外のプライベートを満喫している動画を交えてみると良いかもしれません。
あるいは、「国際的な成長企業であることを求職者にアピールしたい」というコンセプトであれば、日本と海外を行き来して働くカッコいいビジネスマンを主役に 動画を構成してみると良いかもしれません。 コンセプトを詰め込みすぎると散漫な印象の動画となり、かえって求職者の心に残らない可能性がある点に注意が必要です。
採用したいターゲットを
具体化して動画内容を決める
動画を届けたい相手(=採用したい人物像)を具体化し、そのターゲットに響く動画を制作することが大切です。
たとえば新卒者をターゲットとする場合、近年の新卒者は「仕事のやりがい」や「成長可能性」「職場の雰囲気」「福利厚生」などを重視しているため、それらの内容に沿った動画を制作することが有効です。特に「福利厚生」については面接官に直接尋ねるわけにもいかない項目なので、あえて動画でストレートに伝えたほうが求職者には親切でしょう。
あるいは中途社員をターゲットにするならば、中途で入社して活躍している社員のインタビューや、中途から華々しく出世コースを歩んでいる社員のキャリアを紹介すれば、会社に関心を持ってくれる求職者が増えるかもしれません。
音と映像の効果を最大限に利用して
自社の魅力を伝える
採用パンフレットとは異なり、採用動画には文字以外にも音や映像が含まれるため、これらの要素を最大限に利用して自社の魅力をアピールすることが有効です。時には、あえて文字情報を排除し、音や映像のみで伝えたい内容を表現してみても良いでしょう。
文字を並べるとかえって求職者が気後れするような内容でも、音や映像を交えるだけで求職者の心にスッと入ることもあります。専門性の高い難しい業種であればあるほど、音や映像を使うことで自社の魅力をより的確に伝えることができるでしょう。
自社を選ぶことのメリットや自社でしか得られない経験などを明確にし、音と映像を交えながら過不足なく情報を伝えることが大切です。
成功している他社の
採用動画を参考にする
すでに成功している他社の採用動画をチェックしてみることも、自社の採用動画制作では大いに役立ちます。 とりわけチェックしておきたいのが成功している同業他社の採用動画。ただし求職者は同業他社の採用動画も視聴しているはずなので、二番煎じにならないよう注意しなければなりません。
また、コンセプトやターゲットが似ているならば、まったくの異業種の採用動画を参考にしてみても良いでしょう。むしろ異業種の採用動画を参考にすれば、自社の業界では一目置かれる斬新な採用動画となるかもしれません。 自社がイメージしている他社の理想的な採用動画をストックしておけば、もし採用動画制作をアウトソーシングする場合、動画制作会社に対して自社が想定しているイメージを伝えやすくもなります。
動画慣れした若い人材を効率良く採用につなげるためには、魅力ある採用動画で自社をアピールすることが有効です。ここでは、採用動画の成功事例として、3社の動画の概要や動画視聴者の感想をご紹介しています。
社会福祉法人セイワ
採用のミスマッチを防止
- 動画制作会社…株式会社プルークス
- 時間…1分32秒
- 動画の概要…働き方が分かる新卒向け動画
- 動画のURL…https://www.youtube.com/watch?v=yt4bWSmLEoY
一人で釣りを楽しむ男性の映像からスタート。「釣れたときのドキドキ感がたまらない」「休日には子供と一緒の時間を大切にしている」など、動画がスタートして前半は、あえて何をテーマにした動画なのか分からない編集にし、逆に視聴者の関心を惹きつけます。 動画の後半で、男性は介護施設で働いていることが分かります。実際に介護をしている男性の映像に重ねる形で、仕事のやりがいを語る男性の言葉がナレーションのように入る動画です。 介護施設の採用動画ということもあり、全体的に優しさに包まれたまとめ方が印象的です。
20代女性の感想
介護施設は激務で休む暇もないという印象があったのですが、少なくともこの施設は休暇もしっかり取れて、家族と過ごす時間もきちんと与えてくれることが分かりました。文字だけの募集要項では分からないことが動画から伝わるので、入社してから「失敗した!」ということも少ないのではないでしょうか。
20代女性の感想
映像がとても綺麗ですね。技術の優れた動画制作会社が撮影したことは、素人目にも分かります。映像が綺麗なので、この介護施設への第一印象はとても良かったです。「仕事と家庭で忙しいけど、それが自分の充実感」と語っているのが印象的。私もこの施設の職員のように、充実感に満ちた仕事をしたいと感じました。
第一カッター興業株式会社
採用効率が三倍に!
- 動画制作会社…タッチスポット株式会社
- 時間…13分
- 動画の概要…「なんでも切れる」をアピールしたインタラクティブ動画
- 動画のURL…https://touchspot.jp/works/2
第一カッター工業株式会社は、「切る」「洗う」「はつる」「剥がす」「削る」という労働を通じて社会インフラを支えている会社。いわゆる「3K」と呼ばれる作業が主な仕事となっていますが、動画ではあえて「3K」の要素を隠さず、むしろ職人としての格好良さを強調した演出・構成としています。 30秒程度の短い動画を1本とし、動画終了画面でユーザーに選択肢を提示。選択した道具で現場社員が格好良く働く姿を、また30秒程度で紹介するという構成を繰り返します。 言葉による説明を入れず、BGMと映像のみで直観的に仕事内容・事業内容を紹介し、やりがいある仕事を求める若い男たちの心を惹きつけます。
20代男性の感想
道具を使って対象を切ることが得意な会社のようですが、決して楽な仕事ではないことを表現しながらも、「自分もこんなカッコいい職人になりたい!」と思わせてくれる不思議な魅力を持った動画ですね。BGMや映像編集も、とにかくカッコいいです。
20代男性の感想
道具を使って色々な作業を格好良く表現している動画ですが、主役の周辺に配置されている同僚の方々の温かい笑顔が印象的です。「きつい仕事だと思うけど、みんなで支え合えあっているアットホームな会社なんだな」という感じがしました。
株式会社 テレビ新潟放送網
選考中の離脱率軽減に貢献
- 動画制作会社…不明
- 時間…7分18秒
- 動画の概要…2021卒採用向けの動画
- 動画のURL…https://www.youtube.com/watch?v=izzE_98EL3A
日本テレビ系列の地方局、テレビ新潟の採用動画です。さまざまな部署に所属する専門スタッフがそれぞれの立場から、「入社を決めた理由」「どのような会社か」「会社に入って良かったこと」「どういう人材を求めているか」など、テーマに応じて簡潔に回答しています。 テレビ局の採用動画だけあり、映像の撮り方やBGMの選定、全体的な構成など、プロを感じさせるクオリティの高さが印象的。現役社員へのたくさんのインタビューが中心となる動画ですが、各インタビューが短時間でテンポ良く流れていきます。
20代女性の感想
実際に放映されるテレビ映像は、アナウンサーやレポーターだけではなく、営業や技術など多くの人材のチームワークから生まれた結晶だということが理解できました。インタビューに応じているそれぞれのスタッフが、「やりがい」や「楽しさ」を感じながら仕事をしていることが、よく伝わる動画だと思います。
20代男性の感想
多くの社員たちから生の声を拾っている動画ですが、各社員の生の声が「嘘っぽくない」という感じでした。しっかりと自分で考えて、自分の言葉で素直に話していることがよく分かります。役員や部長などの偉い人が一人も登場せず、入社数年目の若いスタッフばかりが登場していた点にも、年の近い私には親近感を覚えました。
採用動画の制作を依頼する際には課題や目的を理解して選ぶことが必要です。