採用動画の作り方
採用動画を制作する手順とポイント
1. 企画を立てる
まずは、「何のために」「どんな目的で」動画を制作するのを明確にしておきます。自社で採用したい人材像をイメージし、その人に伝えたい情報やメッセージ、応募を促す仕掛けについて検討します。
2. 構成を考える
企画を立てたら、次は映像の構成を考えます。伝えたいメッセージを中心にシナリオを作り、オープニングやエンディングの演出も考えます。文字台本だけでなく絵コンテも用意してあると、企業側と映像制作側で完成後のイメージが共有できるのでおすすめです。
3. 撮影を行う
構成に沿って撮影プランを立て、スケジュール調整や場所の手配を行ったうえで撮影を実施します。30秒の映像を作るための撮影時間はおよそ半日~1日が目安。撮影では、常に編集を意識した演出を心がけましょう。映像制作会社ではディレクターが撮影に立ち会いますので、現場で的確な指示がもらえます。
4. 映像を編集する
撮影した映像素材をつなぎ合わせ、テロップやBGM、ナレーションなどを入れて編集していきます。かんたんな動画であればスマホでも編集できる時代ですが、しっかりと「伝わる」動画を作りたい場合は、映像制作のプロに依頼するのがよいでしょう。
5. 動画をアップロードする
完成した動画は、多くの人に見てもらうためインターネット上にアップロードします。アップロード先は自社の採用ホームページをはじめ、YouTubeなどの動画プラットフォーム、Twitter、InstagramなどのSNSなどが考えられます。特にSNSは、就職活動している人たちの多くが情報収集のために利用しており、掲載費用もかからず、情報拡散性も高いのでおすすめです。
自社制作と制作会社に依頼するメリット・デメリット
自社制作するメリット・デメリット
メリット
- 少ない予算から作れる
- アイデアが出たらすぐ制作に取り掛かれる
- 臨機応変に対応できる
- 社内リソースが許せば制作本数に制限がない
動画を自社制作する場合、撮影機材やスタッフはすべて社内リソースでまかなうことになります。スマホやハンディカメラ、無料の編集アプリなどを活用すれば、最小限の予算からスタートできます。すべて内製なので、アイデアとスキル、人手があれば何本でも動画制作が可能です。
デメリット
- 動画のクオリティが社内スタッフのスキルに依存する
- 社内の人的リソースを消費する
- 準備が大変
社内に動画制作の知識を持った人材がいても、クオリティはやはりプロのほうが上です。動画制作のために社内の人的リソースを割く必要もあり、コア業務に集中できなくなるというデメリットもあります。また、撮影の工程ひとつとっても、場所選定やロケハン、インタビュー相手との打合せ、スケジュール管理など、準備することがたくさんあります。
制作会社に依頼するメリット・デメリット
メリット
- クオリティの高い映像が作れる
- アイデアやノウハウが豊富
- 自社の社員は本来の業務に集中できる
- 動画を使った採用マーケティングまで一任できる
動画制作会社に依頼する場合、企画や構成、撮影、編集まですべてプロが行います。制作実績が豊富な会社はノウハウも蓄積されており、心強いパートナーとなるでしょう。動画制作を通じて採用課題に向き合い、動画のアップロード後も細やかにフォローしてくれる、マーケティングに長けた制作会社もあります。
デメリット
- まとまった費用がかかる
- 修正などに時間や追加費用がかかることもある
- イメージの共有ができないと思い通りの動画ができない
動画制作会社に依頼する場合、動画の長さや内容に応じてまとまった費用は必要です。また、制作会社とイメージが共有できないまま制作を始めてしまうと、せっかく費用をかけて動画を制作しても思ったような効果を上げることができません。狙い通りの動画を作るためには、ヒアリング上手なプロを選ぶことが重要です。
まとめ
動画制作にはたくさんの工程と準備が必要であり、自社制作をするのはなかなか大変だということが分かりました。しかも、採用動画はただ作るだけでなく、目的や課題に対して効果が求められます。外注の制作会社に依頼する場合は、きちんとしたヒアリングのもとに戦略やノウハウを提供してくれる、採用分野の実績が豊富な会社を選ぶとよいでしょう。